229 After thousands of years of living as we have, becoming habitual individuals, we have created habitual cells in relation to the mind. And habits do become hungry for their own food. i.e. An alcoholic's mind knows that it is not good for the body to go to extremes, but the habit is the master of the mind. The mind lost the strength of its will and the power of determination to oppose the habit so it continues as a slave to the habit. And this is true of all habits, for most of them operate in extremes. This does not mean that you cannot take a drink or do similar things, for all things are good in moderation. But it does mean that one should be determined to be the master of his life rather than have the habits master him.
229 私達は何千年もの間、このように生き、習慣的な個体となった結果、その心に関連した習慣的な細胞を造り上げてしまいました。そして諸習慣はそれら自身の食物を求めて腹を空かせるようにさえなるのです。即ち、アルコール依存の心はそれが程を越して極端になれば肉体に良くないことを知っていますが、それでも習慣がその心の支配人になっています。心はその習慣に反抗する意志と決心の力を失った為、その習慣の奴隷となり続けるのです。しかもこれは全ての習慣について言えることです。何故なら、それらのほとんどが極端に作用するからです。このことはあなたが一杯飲んだり、類似した事柄を行ったりしてはならないと言うことではありません。何故なら、全ての物事は適度であれば良いことだからです。しかし、人は諸習慣が自分を支配するのではなく、自分が自身の人生の支配人になることを決心すべきことは確かです。


【解説】
 自分自身との戦いの中でともすれば、目標や展望を見失いがちになりますが、そこでいつも気付くことは私達の多くは習慣的な物事に動かされているということです。パターン化した生活、いつもの仕事等々、振り返ればあれもこれもと出て来る筈です。しかし、人が朝起きてから夜寝るまで、およそ創造的な(つまり、その人にひらめいた印象を現実世界に実現する)仕事をせずして一日を終えるのは大変残念なことです。問題なのは問題を抱えている本人が問題の重要性に気付いていないことです。
 まして習慣に浸りきった心はその習慣のシンパとなる細胞を自身の中に造り上げると本文は言っています。こうなると相手は自身の心だけでなく、肉体の一部にも及ぶということになります。○○が旨いと感じる味覚細胞が増殖しているのかも知れないのです。
 これら習慣を打破する手法はいくつかあると思われます。例えば、旅行等はその一つだと思っています。自分が知らない土地や言語環境に自分を置いて見たり、様々な世界を体験することは改めて自分を見つめる契機ともなります。宇宙人達は実に頻繁に宇宙旅行をするとされています。彼らにとっても他の世界を見聞きし、目新しい事柄を観察することが必要だということでしょう。