179 The apple is made of matter and supported by conscious life the same as we are yet it does not scream when we bit into it. Why? Because it does not have the kind of mind that man has, endowed with a free will which is in constant opposition to Cosmic law.
179 りんごは私達と同じ物質から成り立っており、意識ある生命によって支えられていますが、私達が噛み付いても悲鳴を上げることはありません。何故でしょうか? それは人間が持つような、宇宙の法則に常に反対している自由意志を授けられているような心を持っていないからです。


【解説】
 静かな植物の世界は人間とは違う雰囲気が存在しています。第一、植物は動物とは異なり動き回ることはなく、わずかに花粉や種を飛ばすだけです。一見、渡り鳥やその他の動物と異なり、好きな場所に移動できず、不自由な身の上かと思いがちです。しかし彼等は一箇所にじっとしていますが、落ち着いて大地や大気を通じて地球の動きを日夜感じているような気がします。太陽の眩しい光や夜の暗闇を感じ、また夏の暑さに耐え、冬の冷え込みに身構え、四季の移り変わりを全身で味わっているのです。
 その植物達に多くの動物達が生存の糧を依存しています。また、植物達は、これらの動物達を養う為、進んで秋には実を着けます。この時期(初冬)には青空の下、細い枝先までもたわわに実を付けた柿の実を見かけますが、それらは餌となる昆虫が居なくなる冬の季節に、鳥達に甘い御馳走を提供しています。
 本文では、りんごの例について、りんごが食べられることを嫌がらないと述べられていますが、その通り、りんごには自身を守ろうとする自我の心は無いことが、これら植物の奉仕の活動の原点となっています。